中学校の歯科検診に行ってきました。対象は、3年生240余名。まだ幼さが残っている生徒さんもいれば、もう大人のように堂々とした体格でむさ苦しい(?)生徒さんもいます。
ムシ歯は少なくなりましたが、相変わらず歯並びの悪い生徒さんが目立ちました。また、マスコミにしばしば指摘されるように、生まれつき永久歯の数が少ない、先天的欠如例も目立ちました。それも2本以上足らない「多数歯欠如」が多かったようです。口の中をのぞき、歯や歯ぐきの状態をチェックします。「あれっ?」とあらためてじっくり診ると、本来生え変わっているはずの部位に乳歯が残っていたり、隣りの歯との間に大きなすき間があったりします。左右対称的に欠如している場合や上下同一部位が欠如しているのも見られました。
このような状態は、大きな目でみて、人類学的に進化しているのか、あるいは、退化しているのか、議論のあるところですが、私は、歯並びの悪さも考えあわせ、やはり「退化」傾向にあるのではと考えます。
2014-11-07