ゴールデンウィークの合間を利用して、プライベートな用事のため、福島へ行ってきました。早めに用事をすませて郊外の温泉宿へ。今までも何度か利用した宿です。決して高級ではなく、家族経営で数部屋のこじんまりとしてアットホーム的な雰囲気がいいですね。マニュアル通りの言葉で応対するわけでなく、方言まるだしです。お風呂は、かすかに硫黄の匂いのする硫黄泉です。露店風呂からは、周囲の山々が見え、ほとんど葉桜になってしまっていましたが、かすかにに残った桜の花びらが、フワフワと湯舟に舞い降ります。首から上だけ出して温泉に体を浸し、手足をのばし、目を閉じると、下を流れる渓流の音、そしてカエル(カジカ?)の泣き声、小鳥のさえずりが聞こえます。普段は、からすの行水ですが、このようなすばらしい自然の中の広いお風呂では、私にはめずらしく、ノンビリ、ゆったりと長湯をします。深めの湯舟は非常に体が温まります。
街中のホテル泊と違い、自然に囲まれたこの宿では、時間が非常にゆったりと流れ、我が連合いにも好評で、大好きな鯉こく、そして山菜を中心にした料理を満喫し、何度も温泉に体を浸してはご機嫌です。
5月に入ったのに、会津は、桜が満開でした。猪苗代湖、磐梯山をバックにした桜、そして、家の庭、畑の一画や田んぼのあぜ道、道ばた、田んぼの向こうの山裾にのぞく神社の鳥居の回り、小さな川の土手の並木など、自然の風景の中にとけ込んだ桜は、市街地にある、我々が普段愛でる名所の桜とは違った風情です。連合いは、ホント桜らしい、綿帽子みたい、色もきれい、と感嘆しきりです。
2014-05-03