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made in USA

made in USA  made in USA

 コダック・シグネット35は、made in USAの可愛いカメラである。左右対称で、愛くるしい姿をしている。レンズは44mm F3.5 のEktarがついている。コダックでは高級カメラにつけるレンズにEktarという名前をつけたそうなので、このカメラへの意気込みが感じられる。レンズ番号からすると、1951年製である。古いカメラなので、扱いには、それなりの作法が必要である。裏蓋全体をカパッとはずしてフィルムを装填する。フィルムを押さえるプレッシャー・プレートがキンピカなのには驚かされる。通常は、光の反射を防ぐため黒いのだが。マジック等で黒く塗装する人もいると聞くが、私が使った限りでは、実用上は、問題ないようである。フィルムを入れ終わったら、手動でカウンターを合わせる。これをしないと、何枚撮影したか分からなくなってしまう。絞りとシャッター速度を決め、シャッターをチャージして、ファインダーをのぞく。ファインダーの中の三角形の二重像を合わせて、シャッターレバーを押す。独特の「ジッ」いうシャッター音が心地よい。写りはとてもシャープである。
 フードをつけると、とても精悍な雰囲気をかもしだす。このブラック・ボディが軍用カメラとして使われたのも分かるような気がする。
 50年以上も前のカメラになると、時々駄々をこねることがある。このカメラは、シャッターに不具合が生じる。そのたびに、購入した店にいって調整してもらう。その店は、浅草の伝法院通りにある。浅草寺のすぐそばである。店主は、カメラの修理名人として、この世界では名の知れた有名人である。また、生っ粋の浅草っ子であるので、その話し振りに馴染めない人もいるらしい。毎年、ヨーロッパに中古、あるいはクラシック・カメラを仕入れに行くらしい。そのため、ドイツ語が堪能らしい。らしい、というのは、実際確認したことはないからである。店にいくと、学校の机の広さにも及ばないくらいの狭い作業机で、カメラを分解しては、また組み立て、修理、調整している。「うちは、修理屋じゃないんだ。カメラ屋なんだ。店で売るカメラは、自分で修理、調整しているだけなんだ。」と言う。店においてあるクラシック・カメラは、店主の性格が出ているのか、他店と比べ、少々個性的なカメラが多いような気がする。それがまた人を呼ぶのだろう。私もついつい、面白そうなカメラに手をだしてしまう。ここで購入したカメラは、この名人の永久保証がつくのである。具合が悪くなると、店へ行き、調整してもらう。何度か通っているうち、同じような不具合は、自分で調節できるようになってしまった。
 調整してもらったカメラに早速フィルムを入れ、浅草寺界隈を撮影するのが毎度のことになった。出来上がりの写真の写り具合を見るのが、また、楽しみなことである。

2004-04-23

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