毎年、秋になると、我が女房殿の親戚から、「柿」が送られてくる。「会津身知らず」といわれ、枝が折れんばかりにたくさんの実を付けることから、「身のほど知らず」、そして「身知らず柿」となったらしい。焼酎にさらして甘くするのだが、これが、歯ごたえがあって、実に美味しいのである。それこそ、毎日、毎食後、そしておやつにも食するが、飽きることを知らない。
この「身知らず柿」が底をつくと、女房殿は、近くのスーパーで柿を買い込み、干し柿作りを始めた。皮をむいてヒモに固定し、軒先にぶら下げた。農家の軒先に、ズラ~ッと暖簾のごとくぶら下げてあるのを写真などでみるが、あれも非常に風情があり、日本の田舎の原風景のようで懐かしい風景である。さすがに我が家では、あれほどの数はできないので、ちょっと貧弱ではあるが、それらしい雰囲気をかもし出し、女房殿はご満悦である。柿大好きの私は、ただひたすら、美味しくなることを願って、毎日、軒先をながめているのである。
2013-12-10