お盆休みに、我が女房殿の両親、兄が眠る会津へお墓参りに行ってきました。ご無沙汰している親戚へ顔を出し、平素の不義理をお詫びし、お互いの息災を喜びます。
そこでの会話が、毎年の事とは言え面白い。今年も、いろんな話題が出ました。今年は、NHKの大河ドラマ「八重の桜」の舞台が会津なので、とくに盛り上がっていました。旧会津女子高校の校長室に掲げられていたという「美徳以為飾」という八重84歳の時の書が話題になりました。4通りの読み方があり、そこに居合せた我が女房殿を含めた、旧会津女子高校のOG達は、「美徳を以て飾と為す」と記憶している、と言うことで一致したのですが、私は、漢文の読み方としては、「美徳、以て飾と為す」が正しいのでは、という意見を述べたところ、高校の国語の教師をしていたこの家の当主の姉様は、その読み方が正当だろうが、まあ、大意にはかわりないので、どちらでもいいのでは、ということで議論は収束しました。
また、今年は天候不順で、農作物の出来が悪いと嘆いており、また、その影響か、例年になく熊が出没しているとのこと。収穫しようとしていた矢先に、熊が来て食べてしまう、とのこと。トウモロコシなど、軒並み全滅だ、おいしいところだけ食べていく、と嘆いていました。また、近くの道を熊が徘徊している、とのこと。畑やまらわりの道には、熊の足跡がいくつも確認される、とも。また、先日、道をはさんだ向いの家の裏山に熊が出て、猟友会に頼み、鉄砲で撃ってもらった、と、携帯で撮った撃たれた熊の写真を、ほら、とみせてくれました。こんなことをさりげなく、日常の如く話しています。
お墓に行く道の入り口には、写真のような看板が立てられていました。会津では、お参りの際、お墓にたくさん食べ物をお供えするからでしょう。お墓参りをする我々を、熊が木のカゲからのぞいているような気がします
2013-08-17