4/22、校医をしている中学校の歯科検診に行ってきました。以前は、生徒数が減少し、余った教室を利用して、歯磨き指導などを行なっていたのですが、最近、徐々に増加してきたらしく、教室が足らなくなり、校舎を増築したようです。
検診対象は3年生275名。12歳臼歯と言われる第二大臼歯が生えてきて大人の歯はすべてそろいます(親知らずは除きますが)から、中三といえば、14~15歳で、平均的には、すべて永久歯です。しかし、まだ乳歯が残っている場合もあります。検診時見られた例で言うと、
1、 乳歯が残っていて、それを避けるように永久歯が横の方から出ている例。
2、 下にあるべき永久歯が生まれつき欠如しているため、まだ乳歯が残っている例。(本人に聞くと、「永久歯がない、と言われている」とのこと)
乳歯が永久歯の出てくるのをじゃましている場合は、早めにその乳歯を抜いてもらうよう指導しました。
永久歯が生まれつき欠如している場合は、いつまで待っても永久歯は出てきません。X線撮影などで確認してもらった上で、乳歯を可能なかぎり保存して永久歯の代用とするか、欠如部を何らかの方法で対処するかとなります。
乳歯は、いずれ根が無くなってしまい、グラグラしてくることが多いようです。大人になってからであれば、ブリッジという処置をして欠如部を補うか、または、「インプラント」という方法で対処するかです(難しい場合もあります)。
若い人、子供であれば、その欠如部のすき間を矯正的な歯の移動で埋めてしまって自然な形で並べてしまうことも可能です。
いずれにせよ、年齢的に生え変わるべき乳歯がずっと残っている場合は検診時には、「要注意乳歯」ということでチェックしますので、一度、歯科医に相談したらいいのではと考えます。
2013-04-23