昨日は,船橋市が行なっている、1.6ヶ月児歯科検診の当番でした。
暑い中、約70名が受診されました。
最近は、マスコミの影響かも知れませんが,いわゆる「イクメン」が目立ちますね。そう、積極的に育児に携わる旦那様のことですが、昨日も、奥様共々の場合もあれば、お父さんが単独で,1.6ヶ月のお子様をかかえて受診されている場合もありました。それぞれ事情があるのかも知れませんが、決して,それがイヤイヤではない雰囲気なのです。抱っこヒモで、胸前にお子様をかかえ、手にはオムツバッグを下げています。そして、慣れた手つきでお子さんを扱っているのです。
記録係の衛生士さん曰く、「最近,多いですよ。」とのこと。
もう子育てが終わった(?)衛生士さんとそれらを眺めつつ、時代の移り変わりを実感した次第です。
さて、肝腎の検診ですが、お母さんの管理が行き届いているせいか、最近は、ムシ歯が少なくなりました。
気付いたのは、「癒合歯」といって、下の前歯の2本がくっついている状態が数例見られたことです。
2本がくっついているため、ちょっと幅が広い歯になり、尖端の中央部分に少し切れ込みがあり、表の面には、細い溝があります。
学会等の報告によると、その発現率は3~4%で、近年増加傾向にあるとのこと。
乳歯の癒合歯が見つかった、としても、具体的な処置はしません.表面の溝からムシ歯にしないよう、注意を促す程度です。
下から生え変わってくる永久歯は、1本足らなくなることが多いです。
これも具体的な処置はしません。前歯が3本になってしまいますが,機能的には全く問題ありません。外見は、ほぼ,誰も気付かないほど整然と並んでしまうことが多いようです。
2012-09-07