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羊羹カメラ、ローライA110

羊羹カメラ、ローライA110  羊羹カメラ、ローライA110

今から30年以上前に、各社が競って売り出したカートリッジ式の110フィルムを使う小型カメラの一つである。フィルムサイズは、13×17mmで、その面積は、35mmフィルムの約1/4である。1974年から発売されたこのA110は、さすがローライ、このような小型カメラにも、テッサー23mm、F2.8レンズを使用している。コダックや他のメーカーのものに比べ、ずっしりと高級感もある。いわゆるプッシュ・プルでレンズを出し、シャッターをチャージする。ファインダーをのぞき、レンズ下部のオレンジ色のレバーを動かし、ファインダー上部の絵に合わせてピントを合わせる、いわゆるゾーン・フォーカス方式だが、1mから∞まで調節可能である。露出は、電子制御式で絞りはF2.8~16、シャッタースピードは4秒~1/400秒の間でプログラム式に自動調節される。シャッターを押すと、ジッと心地よい音がする。ピントがあった時は,さすがテッサー、予想以上に鮮明な写りをする。
 私は、以前、キャノン製の同じフィルムを使うカメラを愛用し、どこへ出かけるにも持ち歩いた記憶がある。その後は、ほとんど35mmカメラを使用するようになったため、このカメラの出番はほとんどなくなった。そんな折、欲しいと思いつつ中々手が出なかったこのローライ製を、毎年、都内のデパートで開催される中古カメラ市でみかけ、つい購入したのは15、6年以上前のこと。他社の同種のカメラと比べると、長さは短く、高さ、奥行きがほぼ同じでコロッとしている。まるで高級羊羹のよう。粋なチェーン製のストラップが付属している。箱に入っていた説明書は、英語、ドイツ語であった。それも、なにか特別なカメラであるかのような思いを抱かせる。
 フィルムカメラの衰退は加速度的である。それでも、35mm、中判、大判フィルムは、しばらくは供給されると推察する。この110フィルムはフジだけがほそぼそと作り続けていたが、情報によると、それも2009年9月で終了するらしい。となると、このタイプのカメラはまったく使用不能になってしまう。使用するフィルムの供給がなくなったために歴史の彼方に葬られた数々のカメラ同様の道をたどると思われる。しかし、デジタル全盛の昨今では、フィルムカメラ自体の存続があやしい。
 そんな折、今のうちに何本か撮っておこうと、しばらくぶりで取り出してみた。たまたま鎌倉へ行く用事があったため、ポケットにしのばせて出かけた。薄くて軽いデジカメに慣れていたためか、以外と重くコロッとしていて、何となくおさまりが悪かった。高徳院の高さ13mの阿弥陀仏は、仏様なれど美男におわしますが、創建当時にはあったと言われる大仏殿は、室町時代に津波により流されてしまい、その後は700年以上、野ざらしである。そのため酸性雨による腐食がすすんでいるのか、白っぽくなってしまった部分もある。正面にまわり、青空をバックにパチリ、ご尊顔を拝した。与謝野晶子が詠ったごとく、確かにいい顔、イケメンだ。

2008-10-29

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