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東風カメラ

東風カメラ  東風カメラ

1950年代に旧東ドイツのCarl Zeiss Jenaで作られたユニークなカメラである。手にした人は、どのようにフィルムを巻き上げ、またシャッターをチャージするのか戸惑うだろう。レンズの根元、ボディーに接するリングを、グイッとひねると、フィルムが一枚分巻き上がると同時に、シャッターがチャージされる。慣れると素早い巻上げとシャッター・チャージが可能である。ガシャッ、シャキ-ンとそのメカニカルな響きは気持ちが良い。ピント合わせは、ファインダー中央部の像のずれを一致させる方法である。非常にクリアーであり、視度調整機構も組み込まれていて、ピントは合わせやすい。シャッターを押すと、独特な機械的なカシャッという音がする。心地よい響きである。
 レンズは、有名なTessar 50mm、F2.8である。写りは悪かろうはずがない。しかし、写した写真はピントが合ってないようであった。裏蓋をあけて、手製の道具でピントを確認してみると、少しずれている。レンズを分解してみると、一番後ろのレンズが逆にはめ込まれていた。元にもどしてピントを確認したが、やはり合わない。レンズの外側に、レンズの回転に合わせて前後する太い針金が見えた。その先がボディの距離計を調節する部分にあたって、レンズとボディを連動させてピントを合わせていることが理解できた。その長さが微妙に狂っているようであった。それならばと、自分で調節してみようと考えた。
同様の太さの針金は仕事がらすぐ手に入れられた。まず、レンズとボディの無限遠を合わせた。そして、用意したワイヤーを1cm位に切断し、レンズの外側に押し込み、裏蓋をはずした状態で、何度もピントを確認しながら、針金を研磨して長さを調節した。ちょっとでも磨きすぎると、ピントが合わなくなってしまう。何度か繰り返し、どうにかレンズとボディを連動させ、ピントを合わせることができた。今度は、フィルムを入れて撮影である。バッチリであった。さすがTessar、カリッとした写りで、カラーでも発色は良好である。うれしさもひとしおであった。
 そのレンズ・キャップもユニークである。ねじ込みをはずして裏返し、レンズの先端にねじ込むと立派なフードになるのである。しかし、そうすると、少々ピント・リングが回しにくくなるのが残念であるが。
 まだある。一眼レフではないのに、レンズ交換ができるのである。Flektogon35mmF2.8とCardinar 100mmF4が用意されている。50mmレンズの先の部分をはずし、そこに交換レンズをはめ込むのである。ファインダーには、35mm用、50mm用、100mm用の枠が常時表示されているので、付けるレンズにより、枠を使い分ければ良い。この交換レンズに対しても微妙なピント調節をした。それらのレンズもとても満足できる写りである。
 最初は、50mmのついたボディを購入。徐々に交換レンズをそろえた。このようなユニークなカメラは、例によって、浅草のHカメラ店で購入、浅草寺の五重塔を100mmレンズで撮影した。

2004-06-18

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